幸せになりたいけど、がんばりたくない

「幸せになりたいけど、がんばりたくない」
そんな歌を忌野清四朗さんが歌うドリンク剤のＣＦが流れている。

なるほどねえ。
そんなヒト、最近多いよね〜。

何のために生きているんだろう。
何のために日々を送っているのだろう。
頑張ればいいことなのに、気力が続かない。
たいしたことじゃないのに、それが出来ない。

割と今まで理香の周りにいなかったようなタイプのヒトが
最近周りに頻繁に出没する。
これは今の不況の世の中で育ったヒトのなれの果てなのか。
それとも今まで理香が無意識に取捨選択して
自分の好きなタイプのヒトしか周りにおかないようにしていたから
見えてなかっただけの話なのか。

だらだらするのも疲れそう。
理香なんかは好奇心の固まりだし、
時間に貧乏性で、
暇があるとゆっくりするよりかは
動き出したくてむずむずしてストレスが溜まっちゃう方だから、
とどまっているなんて絶対ムリ！

だから、最初に「がんばりたくないヒト」を見たときの
ショックといったら。
足下ががらがら崩れるような眩暈を覚えるね。
だらだら「したい」んだもの。
まじで未知とのコンタクト。宇宙人との遭遇だよ☆。

まあ、グアムあたりの楽園で、
手を伸ばせばパパイヤやマンゴーが食べ放題で、
日がな一日歌っておどって楽しむ昔のチャモロ人あたりが
突然日本のワカモノに生まれ変わったと考えれば、
十分理解は出来る・・・ような。
でも、ここは日本なんだよね。
ナニゲに生き馬の目を抜くような資本主義だし。

要するに「負け犬」？
負けちゃってるから、臆病だから動きたくないって事？

でもね、すごい違和感があるんだよね。
幸せになりたいけれど、頑張りたくないようなヒトが
なんで「頑張る象徴」みたいなドリンク剤のＣＦに出てるの？

絶対なんかある。

理香も芸能人とか詳しくないから全くわかんないけれど、
忌野清四朗さんって、なんとなく苦労人な気がする。
少なくとも、ジャニーズとかアイドルとか、
そういう順風満帆な状態で歌を続けてきた感じでもなさそう。
まあ若い頃はもしかしたら今と全然違う風で、
きらきらのアイドルだったのかもしれないけれど、
とりあえず今は「えいちゃん」とか「長渕剛」さんとかと同じような
「趣味系」音楽人な気がするのは理香だけ？
名前もなんか禍々（まがまが）しいし、
ノリでつけたにしては延々続けているじゃん？

「幸せになりたいけど、頑張りたくない」の後に続くのは、
ＣＦでは、そのままドリンク剤の名前に繋がっているんだな。
つまりは、頑張りたくないんだけれど
頑張らなきゃならないことも多くって、
だからグロンサン飲むと疲れがふっとんで、
頑張っていても頑張ってないような気がする、という事だろうか。
或いは普通だったら２０％頑張らなきゃならないところを、
ドリンク剤のお陰で１０％程度頑張れば足りてしまうから
その分頑張らなくて済むぞ、と言いたいのだろうか。

まーでも、結局は頑張りたくないって言いながら
要するにヒトは頑張らなきゃならないって事なんだよね。
で、ドリンク剤がそれをヘルプしますよ、と。

ただし！
そのメッセージがちゃんと伝わってるかどうか。
「幸せになりたいけど、頑張りたくない」が、
「頑張らなくてよい」と解釈されそうな気もしつつ。