対人関係のコツ

人を育てると言うことは、
もしかしたら騙されてあげることなのかもしれない。

人はみな、根はいいものだって私は信じてる。
例え、どんな風に見えたとしても、
どんな仕事をしていても、どんな生活をしていても、
国籍がなんであっても、階級がどうであっても、
人はきっと心に「Something（何か）」を持っているはず。
何かって言うのは、
「夢」とか「希望と」か、
「こうありたい」と思う自分自身の内なる欲求とか。

人は、自分が好意を持っている初対面の人に対して
良いところを見せようと思ってしまうよね。
つまり、その時、
人は「なりたい自分」を演じているという事なのだよ。
「自分の理想とする自分であろう」と一番努力している瞬間なんだ。

そう言うときに理解してあげなきゃ。
頑張っているその事実を。

彼が言う自慢話を、
「えっ。たいしたことないじゃん。」って思っても、
絶対顔に出さないで。
自分がもっと良いモノを知っている、
或いは持っているとしても、
十歩も百歩も譲って、彼に敬意を表して
「すごーい」と一言言ってあげてください。
多分そのひとことで大分救われます。

「あ、こいつ嘘付いてる」って分かっても咎めないで。
見栄を張りたいときだってあるんです。
つい大げさに話してしまったり、
嘘の一つも二つも出ることだってあるんです。

だからつっこまないで。
「恥ずかしい」と思う記憶は、
人から好意とやる気をどんどん奪っていくモノです。

或いは「恥をかかされた」と思ってしまったら、
かわいさ余って憎さ百倍になることだってあるんです。

深入りなんてする必要もないけれど、
ただ、丁寧で感じのいい自分をキープするの。

そうすれば、きっと人は
「こうありたい自分」の幻想に浸っていられる。
それが自信にもなり、喜びにも繋がる。

叱って育てるよりも、
誉めて育てよと言うけれど、
対人関係とて同じ事でございます。