理香達不況まっただ中に青春迎えちゃった不幸な世代は、
一度でいいからバブルなんてものを経験してみたかったよ☆。

理香はバブルだったらもてただろうな〜。
自分でもそう思うし、人からもそういわれる。

って、そもそも、今の流行じゃないんだよ理香は。

「理香さんは彼氏いないんですか？」
なんてよくきかれるんだけれど、ダメなんだな〜。

昔バブルだった頃は、無理目な女性が好まれていたんだって。
良い車に乗ること。イタリアのスーツを着ること。良いワインを飲むこと。
仕事ばかりじゃなくて粋に遊ぶことが出来ること。
なんでも「ちょっとがんばって」手にすることに喜びを感じていた時代。

女の人もちょっとムリ目な人をがんばって落とすというカンジだったらしい。
ボディコンとか、長い髪とか、大人風な顔立ちとか。
その時代は大人の高級感あふれる女性が受けていたみたい。

そして、不況の風が吹き荒れる先の見えない今。
男の人たちはみんな自信をなくしてしまった。
そして、がんばることもやめてしまったような気がする。

身の丈にあった「ユニクロ」とかが流行ったりもした。
ゴージャスなモノが好きな気持ちはあっても、
一点豪華主義で満足することを覚えた。

今好かれている女の子達を見てみると、
「自然体」が流行って、その後「癒し系」が流行った。
タレントさんを見ていても、レースクイーンを見ていても、
本当に普通っぽい子なのに人気が出る子が増えている。

世の中にロリコンとマザコンの男の人が増えた気がする。
つまり、
「ムリをしなくても手におえる人」が好まれているってことだね。

若ければ、自分が年をとっていることでアドバンテージを取れる。
母親ならわがままな自分を受け入れてくれる。
なるほど、どちらも魅力的だよね。

逆を言うと、「疲れてるんだなあ」と思う。

バブルの頃って、お金がうなるほどあったんでしょ？
だから、精神的に余裕があったんだよ。
今はお金もないし時間もないから「よしのや」で我慢しちゃうカンジ？

誰だって貧乏するよりはお金があった方が良いだろうし、
古来から洋の東西を問わず、
王族は貴金属や宝石で身辺を飾り立てている歴史を見ても
ゴージャスなモノにあこがれる気持ちは人間の本能なんだろうね。
それが追求できないってコトは、
きっと人々の精神状態が貧しさから病んでいる状態なんだろう。

まあそんなことはさておき、
戦争中でも「贅沢は敵だ」の張り紙に「贅沢は『素』敵だ」と
書き加えた人がいたように、
多分人は色のない世界に我慢しきれないはず。
アナウンサーが「これ以上株価が下がったら日本経済は破綻します」と明言して、
それなのに恐ろしいことに毎回毎回株価は下がり続け、
それでもなぜか日本経済は破綻しなくて。
そんな不思議が続いた、右肩下がりの１０年続いた例のない不況の波に洗われて、
牛馬のような暮らしに人は耐えきれなくなっている。

でも、やっと、日本経済に回復の兆しが見えてきたと、
テレビでも新聞でも「景気回復」という単語を聞くようになってきた。
とはいえ、一般レベルにまで実感がともなってくるのは
まだまだ先だとは思いますが・・・。

今でも理香のことを気に入ってくれたりする人たちは、
バブルの時代を知っている人たちが多いような気がする。
経験値の大きさや年齢の差なんかもあって、
理香にはとても居心地が良い。
逆に今の若い子達は、何をやるのにも無気力で、
イマイチ食いつきが悪いような気がする。
自分にはちょっと物足りない気がしてしまうのです。

これで、また景気が良くなって、日本が元気になったら、
バブル崩壊後の長引く不況でくしゃんとなってしまった世代も
元気になるのかしら？
是非人生に夢を持って、上へ上へと頑張れるような、
そういう世界に早くなって欲しいなあと切に願っております。