絶えず何かに対して怒っているような人であっても、
きっと本当は怒りたくはないんだよ。
怒りたくなくて怒っちゃってるんだから、
その人はとっても不幸なんだよ。
それを分かってあげなきゃならない。

普段の生活の中では、
当然毎日にこにこ笑っているのが理想的であって。
でも、この世は理想以外に現実というモノがありまして、
やっぱり怒っちゃう局面があるんです。
それは自分の場合でも人の場合でも理解は出来るよね。

怒りの場合でも、
ぷっつーんと切れるような怒り方から、
悲しくなっちゃって内にこもってしまうような怒り方まで、
いろんな怒り方があるんだけれど。

でも、もし怒る場合は・・・
怒りを見せる時こそ冷静にならなければならない。

表面に表れないところでいくら落ち込んでいても、
熱くなっていても、壁を殴っていても、それは構わないと思うんだ。
でも、ひとたびそれを表に出すときには、計算して出さなければならない。
時にはわざと大げさに怒って見せるコトも必要だろう。
逆に押さえた方がより効果的なシーンもあるだろう。

なぜかっていうと、怒りのパワーって絶大だから。

周囲のモノを全て焼き払ってしまった後で、
呆然と焼け野原に佇んでいたくはないでしょ？
目指す相手だけを黒こげにさせることがもしも可能だったら、
うーん、１００歩譲って、それもアリなのかなとか思っちゃうけれど、
残念ながらあたしたちが持っている怒りって言うのは、
単体攻撃用じゃなくて味方まで巻き込む全体攻撃魔法みたいなものだから、
現実にはそんなことは絶対無理なんだし、
周りの人間も全て火傷を負ってしまうよ。

うれしさや優しさは常ににじませておいていいと思うんだけれど、
怒りだけは慎重にね。
マイナスパワーな感情はそれだけでも有害だけれど、
怒りはマイナスパワーの爆発だから。

インドのシバ神みたいに、
全てを破壊し尽くした後の再建という考えもアリかもしれないけれど、
人は神さまみたいに長生きじゃないし、
（まあ旧約聖書に書かれている人はみんな長生きだけれど）
万能さの面でも相当劣ると思うから、
あんましマネしない方が賢明だと思うな。