どんなに痛い思いをしても、
どんなに後悔していても、
なぜだろう。
人はすぐに学んだことを忘れてしまうね。

忘却は最大の鎮静剤だとマリー・ローランサンは言っていたけれど、
何年経っても全く進歩していない自分には
ホントにやんなっちゃう時だってある。

最初は注意してるんだけれどなあ。
しかもものすごく注意しているんだけれどなあ。
何よりも自分の欠点を知っているから、
これだけは繰り返すまいと「誓う」ぐらいに思っているんだけれどなあ。

人の心の中には、おっきなバクが住んでいて、
きっといろんな夢と一緒につらいことも食べちゃうんだね。
だんだんと痛みは風化するし、
だんだんずうずうしくなっちゃう自分がいるし、
楽な方に流れて行っちゃうのは生きる知恵なのかもしれないけれど、
なんだかとっても悲しい。切ない。

案外もろい自分。
つっぱって、気を張って、
そのうちにそれが本当の自分だと信じていたね。
何かを壊してしまってはじめて気が付くこと。

大いに悩んで大いに泣けば、
きっと明日は大人になれるね。