自信があるようでいて、
あっけなく折れやすい。

それはまるで魚の鱗。
きらきら光る、もろい盾。

「勇気」だとか、「経験」だとか、
「優しさ」だとか、「愛」だとか、
そんなモンを一個一個綺麗に並べて、
糸で紡いだら、スパンコールの衣装になったの。

あたしは手をとめないで、
いっぱいいっぱい紡ぎ出すの。
最初はミニビスチェでも、
ひらひらやフリフリをいっぱいつけて、
長い長いトレーンをひくドレスに成長するわ。

時の経過とともに、
どんどん豪奢になっていく。
それは一生に一個しかない防具だけれど、
有機的に成長する花になる。

あたしの人生はあたしのステージ。
あたしは鱗のドレスを着て歌うの。