あたしは炎の繭の中で癒される。
燃えさかる真っ赤な火は、
きっと私をあっためて清めてくれる。

それは水の繭の静寂と癒しではなく、
パワーを注入する私の儀式。

吼える炎に食い尽くされた灰の中から、
フェニックスは新しく生まれ変わると言うけれど、
破壊の神シヴァ神は再生の為に破壊するように、
本当の命は炎の中から生まれてくるんじゃないだろうか。

人間の８０％は水から出来ているんだって。
だから炎とは相性がいいんだよ。
だって、水に映る炎って、
時間を忘れて見とれる程美しいじゃない？

あたしは、きっと母なる海の反逆児。
燃えさかる恵みの太陽が父となり、
大地の女神の胎内に生を受けたの。
だから、きっと、こんなにも炎に癒される。
こんなにも懐かしい。