言葉

言葉ってどうしても、
単に意志を伝達する手段には思えない。

この、日本語なら５０音、アルファベット２６文字。
これが組み合わさっただけで、
どんな感動的な名文も、戦争に駆り立てる演説も、
人を自殺に追い込むような脅迫も、可能なんだよね。

不思議だ。

言葉が超常現象起こしたとしても、
概念としては納得出来る。

魔法使いの呪文はどうなんだろうね。
ＲＰＧの剣と魔法の世界では、
火の玉が現れたり、逆に味方を癒したり。
そもそも呪文ごときでなんとかなるのかな。
そんなもんがあるなら教えて欲しいような気もするけれど、
人間には構造的に無理な、
複雑な発音要求されたりしそうな気もする。

そもそも一つの言語を覚えるのって結構たいへんじゃん？
日本語と韓国語は文法が似ているから覚えやすいらしいし、
中国語は漢字が同じだから読むのは結構出来る。
あと、ロマンス語を何か一つやっておくと、
他のロマンス諸語はかなり分かりやすい。
でも、なにせ呪文でしょ？
こりゃ「系統不明言語」の部類だね。
相当厄介だよ。
しかも一部しか残ってないとしたら、
かなり判読に時間がかかりそう。

日本でも、「言霊」とかいうけれどさ。
言葉ごときで何が出来るんだろうね。

人傷つけることは出来るけれど。

確かに精霊とか巨人とかそれぞれの言語を持っていて、
その言語をマスターしていて彼らの言葉でお願いしてみれば
やって貰えるような気はする。
そのかわりに代償は要求されそうだけれど。