正義

法律的に正しいこと。
或いは、人道的に正しいこと。
私たちが持っている権利。
それから何が正しいかの正義。

でも、世界は理不尽なもの。
訳の分からないローカルルールと、
人としての感情と、
いろんなモノが交差して作り上げられている。

絶対的な真理は一つしかない。
だから、正義も一つであるべきなんだけれど。
悲しいかな、絶対正義を追求すると、
結果的に自分に不利になるような
局面はたくさんあったりして。

アメリカなんかは良くも悪くも単純だから、
それに宗教的な影響もあるのかな、
絶対的な正義に対して、かなり尊敬を払うし、
追求していこうという真摯な気持ちを持っている。
そこはちょっと理香のアメリカ好きなトコでもあるかな。

でも、日本は違う。
批判している訳じゃないんだけれどね。
よしんば法律だの規則だのを盾にとって、
声を高く権利を主張して、
うまくというか当然というか勝利を手にしたとしても、
試合に勝ってゲームに負けたみたいになってしまうことが
往々にしてあるんじゃないのかな。

何が正しいのかなんてモンダイじゃない。
協調性のモンダイなんだよね。多分。
村社会だの島国根性だの言われるんだけれど、
でも結果的には自分に返ってくるモノ。

ムリにむしり取った少しばかりの権利。
その後、ムリを通したことによって失う多くのモノと
批判などに対抗する大変な労力や気苦労。
それを秤にかけたらどっちが傾くんだろう。
或いは、あきらめることによって結果的に得るモノ。
そんなモノまであればどっちに傾くのだろう。

(28th June. 2004)