もう二度と白いさくらを見ることはないと思った
あの日からいったい何年経ったんだろう。
今年もまた美しく白い桜が咲いたね。
そして季節は巡り続ける。
心の石に青い苔がむしても、
又新しい熱い夏へと私を連れて行く。

愛されることよりも、
愛することを知りたい。

そして、その愛の形も。
形而上の議論じゃなくて、
具体性を持った対象の上に注ぎたい。

全ての人に、均等に慈愛の光を注ぐ太陽のような、
暖かい心を持つ女神よりも、
カルメンのように狂おしい愛情に身を滅ぼす
悪魔に惹かれる今日この頃。